坂本 真綾 序曲。 序曲 歌詞『坂本真綾』

坂本真綾、アニメ「アルテ」OP曲「クローバー」MV公開

坂本 真綾 序曲

坂本真綾と椎名林檎。 この組み合わせ、ありえない組み合わせのようで、よく字面を眺めていると、ありかもしれない、と思えるから不思議だ。 そして同時に坂本真綾という存在は、どんなふうに手を加えようと坂本真綾にしかならない、という事実が露わになった。 それを強く実感するのが、坂本の作詞・作曲による、カップリングの「序曲」。 これが実に素晴らしい。 自分には何もないという思いから、それが何なのか探そうとしたのが、彼女のシンガーソングライターとしての原点だが、それを突き詰めた先に何があるのか、表現者として俯瞰して歌にしている。 それもまた、椎名林檎という才能に向き合い、自分を見つめたからに他ならない。 坂本真綾の大切な1枚となった。 (これはに掲載された記事です) いろいろ話題のシングルですが、何よりいちばんグッときたのは「序曲」です。 「好きそうですよね(笑)」 真綾さんが手がけたこの曲の歌詞、ここ何年かの中でもダントツに素晴らしいと思います。 「それはありがたいです」 その話もじっくりしますが、まず今回、椎名林檎さんと一緒に制作に入ったきっかけを教えてください。 「ふふ。 椎名さんと私がやるって聞いて、どう思いました?」 最初は意外だなと思いましたけど、正反対のようで、どちらも〈演じる〉ことに長けている人だな、って印象ですね。 「なるほど、編集長らしいコメント(笑)。 これはまず、テレビアニメ『BEM』の主題歌を唄うことになって、どんな曲にするか会議をしてたんですよ。 『BEM』は『妖怪人間ベム』のリメイクなんですけど、それにあたって舞台がニューヨークになって、ちょっとダークで、大人っぽい世界観になるって聞いて」 SOILをチョイスする理由がなんとなくわかりますね。 「そうなんですよ。 この作品はこうしたいんだなっていうイメージが湧きやすかったんですね。 アニメの主題歌を唄わせていただくことは多々ありますけど、多くの場合その主人公はティーンエイジャーで、歌詞の内容にも未熟さや青さを求められることが多かったんです。 でも『BEM』は、私の年相応の世界観にグッと近づけていいんだ、って。 そこが今回、嬉しかったポイントですね(笑)」 やたらポジティヴである必要もないし。 「そう! テーマが全体的にシニカルというか、人間が、自分たちと違うものに対していかに不寛容か、ってことを描いてる作品なんですよ。 そういう、広い視野で物事をとらえるような歌になるといいなと思っていたところに、サントラはSOILだって情報を聞いて、これ、椎名さんにお願いするチャンスかも、と思ったんです」 椎名林檎とSOILの関係性は深いですからね。 「ずっとご一緒したかった方ですし、何の面識もありませんでしたけど、半分ダメ元でオファーしてみたんです。 そしたらご自身のアルバムなどでお忙しいところを快諾していただいて」 なるほど。 昔から憧れていたんですね。 「私の音楽をやってほしいかどうか、なんて考えもしませんでした。 ただいつかお話してみたいとか、そういう憧れのような存在でしたね。 デビューされた当時から、私と同年代と思えない大人っぽさと色気があって、作っているものに関しても、その頃聴いていたポップミュージックとは一線を画していて。 この人は表現したいことがあってしょうがないんだな、って印象でした」 そういうところが真逆に感じるんですよね。 「私も、その頃はもうデビューしていましたけど、役者としていろんなものを演じることは好きだけど、自分本来の個性が何なのかわからなくなってて、それがコンプレックスだったんですよ。 そんな時に見た椎名林檎さんは自分とは真逆で、ご自身の個性がどこにあるかわかってて、それをどうやったらうまく見せることができるか、まで知ってらっしゃる気がして。 だから1歳しか変わらないのに、ご一緒したいって言うのにすごく勇気がいりました」 そしてプロデュースされた感想は? 「最高……それ以外の言葉が見つからない! 私は自分で詞も曲も書きますし、いろんな方にアレンジをしてもらっても、自分のイメージややりたいことはわりとはっきり伝えるほうです。 今回も、歌詞は自分で書くべきか悩みましたけど、あえて詞曲にアレンジそして歌録りまで、全部椎名さんに身体を委ねることにしたんです。 どうなるか予想もできませんでしたけど、それがすごく刺激的だったし、人に導かれる喜びを感じましたね。 私、こうなるんだ、って」 しかし完全に椎名林檎の世界にどっぷりですよね。 楽曲だけじゃなくて、資料の歌詞カードすら、文字組にフォントまでガッチリ指定されてて。 これだけ見ると、すごくガチガチに縛られたプロデュースだったのかな、と思わされますけど。 「実はそんなことはなく、むしろとても柔軟で、こちらのオーダーをこと細かに聞いて、『BEM』の脚本も読んで、わからないことがあれば聞いてくれて。 いい作品にしたいとか、納得いくものを作りたいって気持ちだけがあって、自分がこうじゃなきゃ嫌だとか、こうあってほしいとか、そういう押し付けは一切なかったです」 でも聴いてみると、椎名林檎に坂本真綾が立ち向かってる様を感じましたけどね。 「いえいえ、立ち向かってないです。 会った瞬間、こうやってお腹見せてますから(笑)(と、猫がお腹を見せるポーズ)」 あはははははは! 「本当にそんな感じですよ。 闘う場所すらなかったです。 歌詞も1稿目から痺れました。 こういう世界観がいいと思っても、なかなかこうは描けないですよね。 椎名さんらしい語尾の置き方はあったとしても、それだけじゃなくて、陰と陽、男と女、全部相反するものがこれだけ並んでいても、ただの言葉遊びじゃなくて、一行一行に重みがあって。 1稿目で〈素晴らしい! 自分で書きたいって言ったのが恥ずかしい!〉ってくらいの歌詞なのに、そのあと、歌入れの日までのたった1週間の間に、4稿か5稿くらい上げてくださって。 ご自身で何度も推敲してちょっとずつ直してくださるんですよ」 でも曲を聴くと、どうみても椎名林檎の歌詞と曲なのに、真綾さんの声が乗ると、ちゃんと坂本真綾の曲になるんですよ。 タイプの違うラスボス対決を見てるような……。 「ラスボスかどうかはともかく(笑)、私、これまでも素晴らしい方々とご一緒してきたじゃないですか。 松任谷由実さん、コーネリアスさん、大貫妙子さんのような、その方自身が唄われてもぴったりな曲を、わざわざ私が唄うわけですけど、でもどうやっても私っぽくしかならないんですよね。 だからそれはあまり心配してなかったんですよ。 私が唄うと私のようにしか唄えないし、絶対そうなるってわかってるから」 達成感があったとしても、もしかしたらそれもまだ序章で、このあと本編が始まるのかもしれない。 いい時も悪い時もそう思うんですよ.

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【坂本真綾 ライヴレポート】『LIVE TOUR 2019「今日だけの音楽」追加公演 COUNTDOWN SPECIAL』2019年12月31日 at 東京国際フォーラム ホールA

坂本 真綾 序曲

坂本真綾と椎名林檎。 この組み合わせ、ありえない組み合わせのようで、よく字面を眺めていると、ありかもしれない、と思えるから不思議だ。 そして同時に坂本真綾という存在は、どんなふうに手を加えようと坂本真綾にしかならない、という事実が露わになった。 それを強く実感するのが、坂本の作詞・作曲による、カップリングの「序曲」。 これが実に素晴らしい。 自分には何もないという思いから、それが何なのか探そうとしたのが、彼女のシンガーソングライターとしての原点だが、それを突き詰めた先に何があるのか、表現者として俯瞰して歌にしている。 それもまた、椎名林檎という才能に向き合い、自分を見つめたからに他ならない。 坂本真綾の大切な1枚となった。 (これはに掲載された記事です) いろいろ話題のシングルですが、何よりいちばんグッときたのは「序曲」です。 「好きそうですよね(笑)」 真綾さんが手がけたこの曲の歌詞、ここ何年かの中でもダントツに素晴らしいと思います。 「それはありがたいです」 その話もじっくりしますが、まず今回、椎名林檎さんと一緒に制作に入ったきっかけを教えてください。 「ふふ。 椎名さんと私がやるって聞いて、どう思いました?」 最初は意外だなと思いましたけど、正反対のようで、どちらも〈演じる〉ことに長けている人だな、って印象ですね。 「なるほど、編集長らしいコメント(笑)。 これはまず、テレビアニメ『BEM』の主題歌を唄うことになって、どんな曲にするか会議をしてたんですよ。 『BEM』は『妖怪人間ベム』のリメイクなんですけど、それにあたって舞台がニューヨークになって、ちょっとダークで、大人っぽい世界観になるって聞いて」 SOILをチョイスする理由がなんとなくわかりますね。 「そうなんですよ。 この作品はこうしたいんだなっていうイメージが湧きやすかったんですね。 アニメの主題歌を唄わせていただくことは多々ありますけど、多くの場合その主人公はティーンエイジャーで、歌詞の内容にも未熟さや青さを求められることが多かったんです。 でも『BEM』は、私の年相応の世界観にグッと近づけていいんだ、って。 そこが今回、嬉しかったポイントですね(笑)」 やたらポジティヴである必要もないし。 「そう! テーマが全体的にシニカルというか、人間が、自分たちと違うものに対していかに不寛容か、ってことを描いてる作品なんですよ。 そういう、広い視野で物事をとらえるような歌になるといいなと思っていたところに、サントラはSOILだって情報を聞いて、これ、椎名さんにお願いするチャンスかも、と思ったんです」 椎名林檎とSOILの関係性は深いですからね。 「ずっとご一緒したかった方ですし、何の面識もありませんでしたけど、半分ダメ元でオファーしてみたんです。 そしたらご自身のアルバムなどでお忙しいところを快諾していただいて」 なるほど。 昔から憧れていたんですね。 「私の音楽をやってほしいかどうか、なんて考えもしませんでした。 ただいつかお話してみたいとか、そういう憧れのような存在でしたね。 デビューされた当時から、私と同年代と思えない大人っぽさと色気があって、作っているものに関しても、その頃聴いていたポップミュージックとは一線を画していて。 この人は表現したいことがあってしょうがないんだな、って印象でした」 そういうところが真逆に感じるんですよね。 「私も、その頃はもうデビューしていましたけど、役者としていろんなものを演じることは好きだけど、自分本来の個性が何なのかわからなくなってて、それがコンプレックスだったんですよ。 そんな時に見た椎名林檎さんは自分とは真逆で、ご自身の個性がどこにあるかわかってて、それをどうやったらうまく見せることができるか、まで知ってらっしゃる気がして。 だから1歳しか変わらないのに、ご一緒したいって言うのにすごく勇気がいりました」 そしてプロデュースされた感想は? 「最高……それ以外の言葉が見つからない! 私は自分で詞も曲も書きますし、いろんな方にアレンジをしてもらっても、自分のイメージややりたいことはわりとはっきり伝えるほうです。 今回も、歌詞は自分で書くべきか悩みましたけど、あえて詞曲にアレンジそして歌録りまで、全部椎名さんに身体を委ねることにしたんです。 どうなるか予想もできませんでしたけど、それがすごく刺激的だったし、人に導かれる喜びを感じましたね。 私、こうなるんだ、って」 しかし完全に椎名林檎の世界にどっぷりですよね。 楽曲だけじゃなくて、資料の歌詞カードすら、文字組にフォントまでガッチリ指定されてて。 これだけ見ると、すごくガチガチに縛られたプロデュースだったのかな、と思わされますけど。 「実はそんなことはなく、むしろとても柔軟で、こちらのオーダーをこと細かに聞いて、『BEM』の脚本も読んで、わからないことがあれば聞いてくれて。 いい作品にしたいとか、納得いくものを作りたいって気持ちだけがあって、自分がこうじゃなきゃ嫌だとか、こうあってほしいとか、そういう押し付けは一切なかったです」 でも聴いてみると、椎名林檎に坂本真綾が立ち向かってる様を感じましたけどね。 「いえいえ、立ち向かってないです。 会った瞬間、こうやってお腹見せてますから(笑)(と、猫がお腹を見せるポーズ)」 あはははははは! 「本当にそんな感じですよ。 闘う場所すらなかったです。 歌詞も1稿目から痺れました。 こういう世界観がいいと思っても、なかなかこうは描けないですよね。 椎名さんらしい語尾の置き方はあったとしても、それだけじゃなくて、陰と陽、男と女、全部相反するものがこれだけ並んでいても、ただの言葉遊びじゃなくて、一行一行に重みがあって。 1稿目で〈素晴らしい! 自分で書きたいって言ったのが恥ずかしい!〉ってくらいの歌詞なのに、そのあと、歌入れの日までのたった1週間の間に、4稿か5稿くらい上げてくださって。 ご自身で何度も推敲してちょっとずつ直してくださるんですよ」 でも曲を聴くと、どうみても椎名林檎の歌詞と曲なのに、真綾さんの声が乗ると、ちゃんと坂本真綾の曲になるんですよ。 タイプの違うラスボス対決を見てるような……。 「ラスボスかどうかはともかく(笑)、私、これまでも素晴らしい方々とご一緒してきたじゃないですか。 松任谷由実さん、コーネリアスさん、大貫妙子さんのような、その方自身が唄われてもぴったりな曲を、わざわざ私が唄うわけですけど、でもどうやっても私っぽくしかならないんですよね。 だからそれはあまり心配してなかったんですよ。 私が唄うと私のようにしか唄えないし、絶対そうなるってわかってるから」 達成感があったとしても、もしかしたらそれもまだ序章で、このあと本編が始まるのかもしれない。 いい時も悪い時もそう思うんですよ.

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序曲 歌詞 坂本真綾 ※ annualreport2014.candafoundation.org

坂本 真綾 序曲

が12月31日にカウントダウンライヴを開催した。 坂本が書いた序文から各アーティストがイメージを広げ、書き上げた楽曲が収録された最新アルバム『今日だけの音楽』。 中でも、川谷絵音による「ユーランゴブレット」ではアッパーなリズムに乗せて観客も立ち上がって身体を揺らし、坂本は力強いヴォーカルを聴かせた。 後半は2004年に発表した「cloud9」をはじめ、最新シングル「宇宙の記憶」、高校生の時にレコーディングしたアニメ『天空のエスカフローネ』のイメージソング「青い瞳」や、デビューシングル「約束はいらない」のカップリング「ともだち」など、新旧織り交ぜた多彩な楽曲を歌唱。 懐かしい情景を思い出す温かさとアコースティック調のサウンドが、やさしく包み込むような歌声とマッチして、胸にはメランコリックな気持ちがこみ上げてきた。 女性らしさと芯の強さを兼ね備えた、日本が誇る最高の声を持った坂本真綾の歌と、ベテランミュージシャンによるいぶし銀の演奏とともに過ごしたカウントダウン。 他では経験できない、実に豪華で贅沢な時間になった。 撮影:羽田 誠/取材:榑林史章• はじまり(Instrumental)• Hidden Notes• ホーキングの空に• お望み通り• オールドファッション• 細やかに蓋をして• 火曜日• ディーゼル• ユーランゴブレット• トロイメライ• ニコラ(Instrumental)• cloud9• 宇宙の記憶• Buddy• ソラヲミロ• 青い瞳• ともだち• マジックナンバー Countdown Edition• 光あれ• 今日だけの音楽• <ENCORE>• A HAPPY NEW YEAR• シンガーソングライター サカモトマアヤ:東京都出身。 8歳より子役として活躍。 1996年にシングル「約束はいらない」でCDデビューし、2010年には自身初の日本武道館ライヴを開催、11年発表のアルバム『You can't catch me』がオリコン1位を獲得する。 13年には初めて全作詞作曲を手がけたアルバム『シンガーソングライター』を発表。 日本初上演されたミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ~足ながおじさんより~』ジルーシャ役が好評を博し、第38回菊田一夫演劇賞を受賞。 2015年、さいたまスーパーアリーナで20周年記念ライヴを開催。 声優、エッセイ執筆、ラジオパーソナリティなど、多方面で活動。 日本国内のみならず世界各国のファンから支持を集めている。

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