君 と メリー バッドエンド ネタバレ。 映画『トータル・リコール』(1990版)の本当のラストシーンとは?ネタバレ解説

君が望むネタバレ

君 と メリー バッドエンド ネタバレ

旅行でチリにやってきたグリンゴ(イーライ・ロス)は、現地案内人でもある友人アリエルとポヨに連れていかれたナイトクラブで、モニカ(アンドレア・オズヴァルト)ら3人の若い女性と知り合い意気投合していました。 そんな折、突如大地震が発生! クラブの中はパニックに陥り、アリエルは片腕をなくす大怪我を負ってしまいました。 ようやく一同が外に出たら、そこはもう瓦礫だらけの廃墟と化していて、しかも津波警報のサイレンまで鳴り出したので、避難すべくケーブルカーで山に向かうことに。 しかし先にアリエルを乗せたケーブルカーは途中で落下し、乗員は全員死亡。 逃げ場を失った人々は、津波がまもなくやってくる恐怖も相まって、次第に暴徒化していきます。 さらには崩壊した刑務所から囚人たちが脱走し、警官隊と激しい攻防を繰り広げつつ、若い女性たちに襲いかかっていきます。 旅行のアバンチュルから一転、阿鼻叫喚と化していく地獄絵図の中、グリンゴたちの運命やいかに? 本作では地震や津波といった自然災害の恐怖はもちろんですが、それ以上に怖いのは人間そのものであるといった辛辣な視線のもと、シビアでえぐい描写が徐々につるべ打ちとなっていきます。 何せ主演が『キャビン・フィーバー』(03)や『ホステル』(05)『グリーン・インフェルノ』(13)など地獄モードのホラー映画監督として定評のある(最近は『ルイスと不思議な時計』みたいなメルヘン映画も手掛けるようになってはいますが)イーライ・ロスなので、まあ、彼が主演に加えて原案、脚本にまで関わる作品ですから、そりゃあ、あの、その、ねえ……。 なお、次章ではバッドエンド映画の名作選をお届けしますが、これまたある程度のネタバレは避けられない類いの特集になってしまいますので(さすがにエンドそのものの内容までは記しませんけどね)、そういうのは「僕は(私は)嫌だ!」という方は、ここでストップして『アフターショック』をご覧になってみてください!? ジャンル別で バッドエンド映画を選んでみた! では今回はジャンル別にバッド・エンド映画をいくつか集めてみました。 (あからさまなホラー映画は今回除外しています。 だってホラーはバッドエンドなホラー映画って当たり前すぎるでしょ) 戦争映画 戦争映画の場合、『遠すぎた橋』(77)みたいにミッションの失敗を描いたものもさながら、やはり戦場に赴いた兵士の悲惨な末路を描いたものが数多く、古くは『西部戦線異状なし』(30)みたいな戦前の名作はそのスタンダード。 潜水艦映画の名作『U・ボート』(81)なんて海の底も海上もどちらも地獄であったことを訴えながら戦争の過酷さと人生の過酷さを重ね合わせた名作でした。 やむなく上官の命令に従ったことで戦後BC級戦犯として処刑される日本人の悲劇を描いた『私は貝になりたい』は幾度もドラマ(58・07)&映画化(59・08)されています。 日本の戦争映画は『ひめゆりの塔』(54・82・95)や『樺太1945年夏・氷雪の門』(74)、また広島や長崎の原爆を扱った作品など、悲劇を戦争そのものに対する怒りに変えて反戦を訴える作品も多いですね。 そういった中で、あえて今回1本選ぶとしたら、戦場で両手足も目も耳も口も失った兵士ジョニーの悲劇を描いたドルトン・トランボ監督の『ジョニーは戦場へ行った』(71)を挙げたいところ。 凄惨な現在と、そんな彼にも甘く切ない青春があったことを告げる、そのギャップがあまりにもエモーショナルに心に響き、見終えてしばらくは何もできなくなるほどの衝撃をもたらしてくれます。 SFファンタジー映画 『スター・ウォーズ』が1977年に登場する以前、1960年代末から70年代なかばにかけてのSF映画は、従来のセンス・オブ・ワンダー活劇的なものから、『猿の惑星』(68)を筆頭に文明批判を強く訴える傾向がありました。 『ソイレント・グリーン』(73)『赤ちゃんよ永遠に…』(72)『ソイレント・グリーン』(73)など行き過ぎた文明を批判するバッド・エンド作品が多く作られています。 80年代に入り、本来は未来が暗いことを訴えようとしていた『ブレードランナー』(82)は、製作サイドの意向により後味の良いラストを付け足したものが最初に劇場公開され、後に監督のリドリー・スコットが理想とするディレクターズカットが幾度もお披露目されていきました。 テリー・ギリアム監督の『未来世紀ブラジル』(85)も、当初のバッドエンドと真逆なハッピーエンド版を製作サイドが勝手にこしらえたことで、後々ハリウッドを揺るがす一大トラブル事件が発生しています。 21世紀に入り、9・11以降のSFファンタジーは文明批判を含んだダークテイストのものが再び急増(今に至るゾンビ映画のブームも、それとは無縁ではないでしょう)。 中でも20世紀の『ターミネーター』1(84)&2(91)は未来の危機をいかに回避するかに焦点が絞られていましたが、『ターミネーター3』(03)では今までの努力がすべて水の泡と化したかのように世界は崩壊し、さながら『猿の惑星』シリーズみたいな様相を呈していきます。 逃れられない世界崩壊の予言と対峙する家族の悲劇を描いた『ノウイング』(09)なんて、見ているだけで辛く空しい映画もありました。 が、個人的に最も愛してやまないバッド・エンドSFファンタジー映画はスティーブン・キング原作の『ミスト』(07)です。 濃霧の中から次々と人を襲う謎のモンスターによる壮大なる惨禍と、それに伴う人生の無情と無常の描出は、この手の作品が苦手な人でも一度は見ておくべきと断言できる優れものです。 サスペンス映画 こちらもホラー映画同様、バッドエンドなものは数限りなく多いジャンルです。 この手の特集でよく登場するのは『セブン』(95)や『レクイエム・フォー・ドリーム』(00)みたいな作品で、どちらも見終えていや~んな気分にさせられること必至。 ただ、こちらも個人的に押したいのはブライアン・デ・パルマ監督の『ミッドナイトクロス』(81)。 殺人に伴う狙撃音をたまたま録音してしまった映画音響マンがたどる数奇な運命をミステリアスに描いたものですが、このラストはもうあまりにもつらく悲しすぎて……。 ちなみにこの時期のデ・パルマ監督は、他にも『キャリー』(76)や『フューリー』(78)『殺しのドレス』(80)などの悪夢的バッド・エンド意欲作で台頭し、多くの映画ファンを虜にしていました。 ミュージカル ミュージカルといえば華やかでハッピーなイメージが付きまといがちですが、よくよく考えますと《ロミオとジュリエット》をモデルにした『ウエスト・サイド物語』(61)なんて完全なるアンハッピーエンドですし、ロミジュリそのもののミュージカル化『ロミオ&ジュリエット』(96)もあります。 フランス映画『シェルブールの雨傘』(63)にしても、最後は切ない終わり方になっています。 またヴェトナム戦争批判を前面に訴えた『ヘアー』(79)あたりからミュージカルもどんどん自由になってきたとでもいいますか、マドンナ主演の『エビータ』(96)も感動的ではあれ悲劇の人生の映画化でした。 最近の『ラ・ラ・ランド』(16)だって、視点を変えてみるとある意味バッドエンドでしょう。 そしてアイスランド出身の人気歌手ビョーグ主演という触れ込みで日本でも大ヒットした『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00)も、それまでバッドエンドに免疫のない若者たちに多大なトラウマを与えたことで大いに知られている作品です。 本作のラース・フォン・トリアー監督はこれ以外にも『ドッグヴィル』(03)などトラウマ映画の巨匠ともいえる存在なので、クレジットに彼の名前をみつけたらある程度の覚悟をもって作品に接するべきでしょう。 アニメーション これはもう説明不要、高畑勲監督の『火垂るの墓』(88)に尽きる! 初公開時は何と『となりのトトロ』(88)と二本立てだったという、まさにどちらを先に見るかで映画館を後にするときの気分が天国か地獄かと言わんばかりに違ってきます。 あともう1本挙げたいのは『風が吹くとき』(86)。 これは核戦争勃発を知らされた老夫婦が、政府の安易なマニュアルに盲目的に従って保存食やらシェルターやらの準備をした挙句、放射能に侵されて死んでいくという、『スノーマン』でおなじみレイモンド・ブリックスの描くキャラクターの愛らしさとは真逆の悲惨さに満ち溢れた問題作でした。 北野武 こちらももう言わずもがなで、デビュー作『その男、凶暴につき』(89)から『アウトレイジ』3部作(10~17)まで、彼が作るバイオレンス映画にハッピーエンドなんて求めてはいけません。 クリント・イーストウッド 実は彼こそバッド・エンド映画の名匠ではないかと確信しております。 特に21世紀に入ってからの『ミスティック・リバー』(03)や『ミリオンダラー・ベイビー』(04)『J・エドガー』(11)『アメリカン・スナイパー』(14)など、いずれも秀逸な出来ではあれ、しょっちゅう何度も繰り返し見たいかどうかと問われるとあまりにも辛い、そんな人生をシビアに見据えた彼の監督作品は意外に多いのです。 もともとイーストウッドは初監督作品『恐怖のメロディ』(71)の頃から、どこかしら倒錯的で残酷なバイオレンス映画を撮り続けています。 また出演作品でも『白い肌の異常な夜』(71)など猟奇的題材のものが多々あります。 そもそも残虐なイタリア製西部劇マカロニ・ウエスタンの立役者だった彼、そこでもたらされた血の洗礼は今もなお影響を及ぼしているのかもしれません。 人間ドラマ 最後に、バッドエンドなのに見終えて心がなぜか洗われる作品を紹介しておきたいと思います。 ジョン・フォード監督の1941年度作品『わが谷は緑なりき』。 初老の男が生まれ故郷のイギリス、ウェールズ地方の炭鉱町ロンダの谷での貧しくも幸せだった少年時代の家族を回想していくストーリー。 しかし、その幸せはやがて終わりを告げ、それこそ誰も報われることなく映画は終わります。 それでも、この作品は人間の善意と誠実さを抒情的モノクロ映像で切々と謳い上げていくことによって、悲しみの涙が見る者の心を浄化させてくれる究極の人間讃歌として見事に成立しているのです。 第14回アカデミー賞では最優秀作品賞をはじめ6部門を制覇した名作中の名作。 バッドエンドが見る者の心を豊かに潤わせてくれる奇跡的なまでのマジック、それも映画ならではの効用といえるのかもしれませんね。 映画文筆。 朝日ソノラマ『宇宙船』『獅子王』、キネマ旬報社『キネマ旬報』編集部を経て、フリーの映画文筆業に就く。 取材書に『十五人の黒澤明』(ぴあ刊)、『特撮映画美術監督・井上泰幸』(キネマ旬報社刊)など。 編集書に『40/300 その画、音、人』(佐藤勝・著)『神(ゴジラ)を放った男/映画製作者・田中友幸』(田中文雄・著)『日記』(中井貴一・著)『日記2』(中井貴一・著)『キネ旬ムック/竹中直人の小宇宙』『同/忠臣蔵映画の世界』『同/戦争映画大作戦』(以上、キネマ旬報社刊) その他、パンフレットやBD&DVDライナーノートへの寄稿、取材など多数。 ノヴェライズ執筆に『狐怪談』『君に捧げる初恋』『4400』サードシーズン(以上、竹書房刊) 現在『キネマ旬報』誌に国産アニメーション映画レビュー・コーナー『戯画日誌』を連載中。 近著に『映画よ憤怒の河を渉れ 映画監督佐藤純彌』(DU BOOKS刊)がある。

次の

ニコニコ大百科: 「メリーバッドエンド」について語るスレ 121番目から30個の書き込み

君 と メリー バッドエンド ネタバレ

この作品の感想が賛否両論になっているのは、新海監督が元々描こうとしていたものが、人によって幸せかどうかの解釈が分かれる「メリーバッドエンド」だったからかもしれない。 『天気の子』は一見王道青春映画のようで、その結末はぜんぜん王道じゃない。 新海監督は、『君の名は。 』を通して、王道でないものを王道ストーリーで描く手法を手に入れたんだと思った。 大切な人を救うために、世界を犠牲にする 前半については、陽菜に危機が訪れるまでのポイント(観客が「これどうなっちゃんだろう」と思うまでのシーン)が、正直とても長く感じられてじれったかった。 ただ、どこかのエピソードを削れたかというとまったく無駄はなかったと思う。 なんだろう、テンポかな? 途中まで「理性と計算で作られた、美しい映像」って感じがして、ラストを迎えるまではかなり客観的に、冷静に見てたんだけど、 この映画のラストとRADWIMPSの歌「愛にできることはまだあるかい」にすべてのメッセージとテーマが込められてたことに気づいてからは、帰り道もずっと『天気の子』のこと考えてた。 映画と「愛にできることはまだあるかい」に出てくる特徴的なキーワードとして 「天気 自然 」「さだめ」「サイコロの出た目」「神」「きまぐれ」「祈り」「抗う」「運命」などがある。 本来コントロールできないものの形を、自分にとって大事なものを守るため たとえ他人に犠牲を強いることになってもいいと決意して 変えてしまう。 そんな決断を本人たちしか自覚できない、誰からも責められないという結末が、残酷だし、人間だし、重い。 『天気の子』はトロッコ問題 「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」という倫理学の思考実験に、トロッコ問題というものがある。 線路を走っていたトロッコの制御が不能になった。 このままでは前方で作業中だった5人が猛スピードのトロッコに避ける間もなく轢き殺されてしまう。 この時たまたまA氏は線路の分岐器のすぐ側にいた。 A氏がトロッコの進路を切り替えれば5人は確実に助かる。 しかしその別路線でもB氏が1人で作業しており、5人の代わりにB氏がトロッコに轢かれて確実に死ぬ。 A氏はトロッコを別路線に引き込むべきか? 『天気の子』は、 一度は引かれてしまった分岐器のレバーを、帆高が元通りに戻すストーリーだと思った。 ただ、トロッコ問題と本作の違いは、世の中のほとんどの人が暴走列車に轢かれてしまったことにも、そんな分岐器があったことにも気づかないということ。 天気という、本来は人間がコントロールしえない自然現象が対象だから、罪の意識は当事者である二人にしか残らない。 でも、 その犠牲になる1人が会いたくてたまらない大切な相手だったとしたら、レバーは意地でも引かないかもしれない。 レバーが引かれてしまっても、迷わず元に戻すかもしれない。 自分の人生を生きていくために大切な人と生きることを選び、幸せになろうとすることは人間として当然の権利だ。 須賀さんが涙を流すシーンは、幸福についての葛藤が表されているのだと思って観ていた。 「東京が水没するほどの異常な気象の世界」という代償と引き換えで手に入れた二人の幸福は、多くの人にとってはある意味きっとバッドエンドなんだけど、二人の選択を誰が責められるだろう。 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』風に言うと、『天気の子』は 『トロッコ問題、レバーを引くか?元に戻すか?』という映画なんだと思います。 もう一度観るときはこの点に注目して、須賀さんの感情の変化を中心に観ていきたいです。 受け入れる強さ、だから大丈夫 一方で、人間の受け入れる力や順応する強さも描かれてた。 ぜんそく持ちの須賀さんの娘にとって雨は嫌なもので、須賀さんはきっと雨を嫌がっていたと思うけど、あれから雨が東京に三年降り続いていたとしても、須賀さんと大きくなった娘さんは笑顔で写真を撮っていた。 これは、人が困難な現実を運命として受け入れる力だと思った。 生きていく力。 だからこの映画の最後のセリフは「僕たちは大丈夫だ」なんだろう。 本当にこれで良かったのかと二人はこの先ふとしたタイミングで思うはず。 それでも最後、人柱ではなく世界に戻ってきた陽菜が、壊れた天気の世界でも祈りつづけていて、罪から逃げず向き合う強い姿として描かれているのが良かった。 愛にできること 作品にできること 世界を犠牲にして大切な人を守る。 その選択への罪の意識はなかったことにはならず、この先も本人たちだけが向き合い続ける。 世界を救う話はたくさんあるけど、自分にとっての大切な世界(=陽菜がいる世界)を守るための駆け引きをこんな風に描いてくるのがすごいなと、思った。 愛の歌も歌われ尽くした 数多の映画で語られ尽くした そんな荒野に生まれ落ちた僕、君 それでも 愛にできることはまだあるよ 僕にできることはまだあるよ 「愛にできることはまだあるかい」の歌詞を噛み締めながら、ここに本作の制作スタッフの思いが詰まってるんじゃないかと思った。 新海さんは『天気の子』でまだ描かれていない愛のかたちと覚悟を描きたかったのかもしれない。 さっき観てきた!まほぴのノート観たらまた観たくなった!ありがとう! 僕は映画を見始めた時から須賀さんに注目してみちゃったから、僕の感想を伝えさせて欲しい! 安井刑事が「帆高が警察に追われるような無茶をしても会いに行きたい人がいるっていうのは羨ましいことですな」みたいな話を須賀さんにした時に須賀さんが泣いていたのは、亡くした奥さんへの想いが自分でも知らずに出てしまったんじゃないかなって思った。 物語終盤、代々木のビルで帆高の腕を掴んで帆高を引き止めるシーンでは、須賀さんが帆高を過去の自分と重ねて見ている気がして、帆高を説得している言葉が須賀さん自身に言い聞かせている言葉みたいで、僕はすごく苦しかった。 須賀さんは幸せについての葛藤を感じさせられる人だった。 最後には猫の雨が太ってていたり、帆高にかける言葉 世界は元から狂っているんだ だったりに自分なりの幸せを掴んだのかなって思った。 須賀さんハッピーエンド寄りだなって思った。 陽菜は帆高の何が好きなのか読み取れなくて、今度は陽菜目線で見てみたいと思った笑 長文コメントごめん!.

次の

メリーバッドエンド

君 と メリー バッドエンド ネタバレ

映画『[リミット]』ネタバレ感想。 90分間棺桶の中。 シチュエーションスリラーの結末はいかに。 映画『[リミット]』ネタバレ感想。 90分間棺桶の中。 シチュエーションスリラーの結末はいかに。 2020. Netflixにて絶賛配信中の『[リミット]』。 登場人物はライアン・レイノルズ氏のみ。 他はすべて電話での音声という徹底した作りのシチュエーション・スリラーです。 『フォーン・ブース』や『ギルティ』など、同ジャンルにハズレなし。 期待を大にして、レッツ再生! 目次• あらすじ 目覚めたら、生き埋め。 突如、棺桶の中で目が覚めた男、 ポール・コンロイ。 トラックの運転手としてイラクで働いていた彼は、意識を失う直前、武装した軍団に襲撃を受けたことを思い出す。 おそらくは、そのまま棺に入れられ、砂漠の下に埋められてしまったようだ。 結末を知らないほうが百倍楽しめますので、未見の方はご注意。 感想 リミットだと思っていたら、[リミット]だったでござる。 なんだい、[]は何かのこだわりかい? それとも時間の単位的なものを表す記号か何かかい? 原題は『Buried』=埋められた、埋葬= 生き埋め、というド直球タイトルなので、そこは邦題を決めた人の何がしかの美学が込められていると見ましたね。 ふっふー。 さて本作。 多くのシチュエーション・スリラーがある中で、画面に映る登場人物が主人公ただ一人という、極めて特殊な内容です。 視聴者は90分弱の尺を、ひたすらライアン・レイノルズ氏演じるポールの悲喜こもごもを見て過ごし、あるいは途中で 突如暗転した画面の中に自分の顔が浮かび上がるのを見て現実に戻されたりするわけですが、とにかく面白かったです。 画面が暗いし、十年も前の作品だしで、レイノルズ氏がいつものレイノルズ氏に見えなかったのもスリルを増長。 とにかく最後までどう転ぶかが分からない作品でした。 流れとしては、 1.棺の中で目が覚めたポール。 所持品は、ライターと酒、薬の瓶。 必死に蓋を押すが開かない。 2.足元に携帯電話あった。 スマホではない。 ひゃっほうと中を開いてみるが、 言語設定がアラビア語。 嫌がらせか。 「今どこですか?」 「イラクです……」 「何州の?」 「国家のイラクです……」 他に、妻や会社やFBIにかけるも、留守電だったり、たらいまわしだったり。 4.よく見ると、履歴に見たことない番号が。 「九時までに500万ドル払えば助けてヤル」 「なんで俺を誘拐したの? 兵士じゃないのに」 「お前は兵士だ。 イラクにいる米国人はみんな兵士だ」 「偏見が過ぎる」 5.米国務省に電話。 人質救出のスペシャリスト、 ダン・ブレナーに状況を伝えたところで、犯人から電話。 「足元のメモを読み上げて、人質動画を撮れ。 身代金は500から100にまけてヤル」 棺の中で必死に体を折り曲げ、頭と足を入れ替えるポール。 「読めるか!!」 6.なんかもう嫌になってきたポール。 ブレナー相手にくだを巻き始める。 「どうで救出する気なんかないんだろ?」 「いやいや、大丈夫だよ。 前にも人質を助け出したことあるし」 「誰それ?」 「 マーク・ホワイト。 26歳の医学生さ」 希望を持つポール。 まだもうちょっと頑張れる気がする。 7.施設にいる母親に電話をかけるポール。 母は認知症を患っており、今は亡き父と毎晩カード遊びをしていると言う。 「親父によろしく」が悲しい。 8.ポールに動画を撮らせるため、彼の同僚パメラに銃を突き付けている動画を送ってくる犯人。 慌てて動画を撮影し、送信するも、結局政府に見捨てられたパメラは殺されてしまう。 ヒァー) 9.会社から電話。 要約すると、「おめーは同僚(パメラ)と不倫関係にあったから、強制解雇。 拉致されたときは、すでに社員ではなかったかんね」= 保険金払わねーよ。 10.米軍の爆撃により、棺が割れて砂が入り始める。 なんかもう果てしなく嫌になっちゃったポールは、あきらめて死を受け入れ、息子シェーンに遺言の動画を残す。 「犯人も死んだっぽいし、静かに逝こう……」 11.どっこい生きてた犯人。 なんとポールの自宅の住所も抑えており、「お前か家族が血を流す」と言うので、 やってやるポール君。 「うがぁーーー」って言ってるけど、案外余裕のような気がしないでもない。 12.どんどん砂が入ってくる中、ブレナーから希望の電話。 監督は鬼や。 wikiを見てみると、アメリカではなくスペインの映画なんですね。 スペインでは身代金を払う姿勢……というか、ヨーロッパではそもそも誘拐がビジネスライクにまかり通っている節があるそうなので、その辺もアメリカの要求には絶対に屈しない姿勢を批判している向きもあるのかもしれませんが。 ……鬼や……。 鬼だけど、面白かったです。 狭い密室。 死の恐怖。 色々と難題はあるが、やはり何よりも 90分間一人芝居が一番大変。 演じきったレイノルズ氏はゴイスっすでございます。 電話のたらいまわしや、こちらの危機感がまったく伝わっていない相手とのやり取りで序盤は疲弊。 社会保障番号をそらで言える人がどれだけいるっちゅーねん。 携帯の電波が通じるから、地上から数十センチのところに埋まっている=案外浅い……? と思ったんですが、その程度の距離でも砂がのしかかっていたらおそらく何トンレベルの重さでしょうから、やはり自力脱出は難しいんだろうなあ。 せめて遺言を遺した携帯が発見され、家族の元に届くことを祈っております。 携帯電話や懐中電灯などのお役立ち品は、 わざと足元に入れておくという性悪な人物。 しかも電話の言語設定と人質動画用のメモはアラビア語。 お前、解放する気ゼロだろ。 一応、仕事も失ったし、五人いた子どもは四人死んだという、悲劇的バックボーンを語ったりするが、だからって人を生き埋めにしていいかというと、 そんなことはない。 マーク・ホワイトの顛末などから、彼の所属する勢力は、同じ手口で米国人を何人も誘拐している模様。 というか、マークの犯行から三週間って、期間短っ。 何故大勢の中からポールを選んだのかは定かではないが、多分単に生き残ったのが彼だけだったとか、そんな理由でしょうか。 最後はブレナーたちにとっ捕まったと思いたいですね。 ポール救出の切り札となる男性……なのだが、政府の関係者であるが故か、あまり親身さが感じられない部分がある。 が、イラクで生き埋めにされた米国人という、雲をつかむような話の中、きちんと犯人の電話番号などから手がかりを追い、 別人だったけれども、一応は人質が埋まっていた棺桶を見つけ出すなど、表には出さないが、熱いハートは持っていた模様。 別人の棺だったけど。 多分、何人も何人も、それこそ数えきれない被害者たちを助けようとして、一人として救出できなかった無力さが、彼の態度を一見無情に見せているのではなかろうか。 米国人がイラクで活動するというだけでも危険だし、マーク・ホワイトを見つけ出せただけ御の字ではないだろうか……残念ながら、死亡していたけれども。 26歳の医学生だと言うが、そんな前途ある若者が何故イラクで……。 多分、苦しむ人々を救うという使命に満ちてイラクの地を踏んだのが、拉致されて悲しい運命に……という流れだろうか。 せめて遺体が遺族のもとに帰ることだけが慰めか。 ポールは希望の証として、彼の名前を棺に書き込んだわけだが、勢い余って四角で囲っちゃったのが後の運命を表しているので、 監督は鬼や。 生き埋めにされた従業員の救出に奔走する……のかと思いきや、 いかにして自社の責任を逃れるかの糸口を見つけることに奔走していたことが判明。 ポール同様拉致され、米政府が要求をのまなかったために殺害されてしまう。 しかも、会社が保険金を払うのを回避するため、ポールと不倫していたことにされるというおまけつき。 犯人に住所バレしており、一時は生存が危ぶまれたが、無事だったのは不幸中の幸い。 だがリンダは助かると希望を持った後でのあの展開なので、 監督は鬼カヨ。 切羽詰まったポールに対し、何よコイツ的な対応をかます。 作中で何度も映されるため、この数値の羅列がパズルになっており、きっとその謎を解いて脱出するんだと思っていたが、 そんなことはなかった。 どっちも窒息には違いないとか、そういう問題ではないのだよ。 ぎゃーーっ。 酒に引火させてパーヤパーヤの迫力に負け、穴から退却していった蛇。 きっと巣穴の家族に、人間バイヤーって伝えたと思われます。 スペインのお方。 結末が アレでしたけど、閉じられた空間の中での90分は、少しも退屈せず大変面白かったです。 ありがとうございます。

次の